「トラッドは外れナシの美曲」と寺島靖国は語る。それでは、イタリアの名手アレッサンドロ・ガラティがトラッドを弾くとどうなるだろうか?そこからこの企画は始まった。際立つ美しいメロディ、細部まで行き届く繊細な表現力。「懐かしのストックホルム」の哀愁の美旋律は歌心溢れる音楽世界へと誘ってくれる。ピアニストとして旋律を愛し奏でる"メロディ至上主義"を感じることができる「ダニー・ボーイ」。軽やかに舞い踊るような演奏が印象的な「Parlami d'amore Mariù」。なんて贅沢な一時だろう。郷愁をかきたてる音の小旅行を楽しむことのできる絶品の1枚。