平沢以外のメンバーを一新した「改訂」第1作。サイバー・スペースで出会ったメンバーたちが情報宇宙帆船P-MODEL号で旅をするという、わかりやすい設定のもとにリモデル。平沢ソロ的手法として分離していた東洋的メロディやリズムも改訂前以上に積極的に統合する一方で、半分の楽曲を小西健司が手がけ、従来のP-MODELサウンドとは異質のスタイルを構築した。 ──人の想いも、コンピュータ・ネットワークも、全てを一瞬のうちに結びつける。そのことの素晴しさは、例えば想いを舟に、ネットワークを海に置き換えた時、見えてくる。アルバム『舟』。P-MODELの新たな旅の始まりは、航海というイメージに翻訳されて登場した。 今津甲 ──現在のP-MODELは限りなく90年代的なたたずまいに見える。しかし彼らが独自なのは、そうした方法論が、あくまで70年代、80年代からのロックのリアリズム、つまりパンクであったり、テクノであったり、そうした文脈の中から生まれて来ているところだ。単なる思い付きではなく、必然の産物なのである。その分、重かったりするが、僕はだからこそ信用できる。 渋谷陽一 ──どこか懐かしい想い出の旋律がマシンに染み渡る。過去か未来か、そしてここはどこなのか?どこかに僕らを運んでくれるサウンド。ここには「舟」がある。 高城剛 ──かつてホーキング、宜保愛子の両人に、物理、霊という違った観点で世の中の仕組みについて聞いたことがあるんだけど、彼らの実力のほどはともかく、各々の話から喚起されたイメージはボクの中で完全に一致。以来、ボクは2人が大好きになってしまった。“舟”は、そんなボクの大切な記憶を、なぜか急に蘇らせてくれた……。 橋本典明
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