3本のギターが精妙に絡み合う、ドラマティック且つ深遠な楽曲を奏でる荘厳激音バンド: heaven in her armsがフル・アルバムとしては約7年振りとなる3作目を遂にリリース!2000年代前半から東京を中心に活動、ライブでは合計8台のキャビネットから放出する驚異的音塊で凄絶なパフォーマンスを観せ続けてきた。最初期から日本のみならず海外を意識的に見据えた動きでも知られ、数々の海外アーティストを招聘した日本ツアーを企画、2007年以降はコンスタントにヨーロッパやアジア地域でのツアーを敢行している。1stアルバム「黒班の侵蝕」(2008)、そしてenvyが主宰していたSONZAI RECORDSからのリリースだった2ndアルバム「幻月」(2010)のいずれもが海外でもリリースされていることからも、プロップの高さが伺える。2016年末に代官山unitで主催した自主企画で突然の発表を行った本作は、盟友COHOLとリリースしたスプリット作「刻光」(2013)で聴かせた方向性を踏襲しながら全てに於いてアップデイトしたスケールの大きさが特徴。長い制作期間をとっただけあり、衝動と緻密さが同居する完璧な仕上がりを聴かせる。長尺楽曲での劇的さと構成力は自ら築き上げてきた世界観を更に一歩高みに持ち上げた印象だ。本作の海外リリースも既に決定済、現時点で複数の海外ツアーもブッキングが完了している。ここ数年ライヴでの凄みは増すばかりだったが、完璧な最新アルバムを携えての今後は眩いばかりだ。
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