BOYNEXTDOOR (SUNGHO、RIWOO、JAEHYUN、TAESAN、LEEHAN、WOONHAK) の新曲は、BOYNEXTDOORの生き生きとしたアイデアと手が加えられ、TAESANとWOONHAK が曲作業に参加した。また、デビューシングルから制作を共にしてきたプロデューサー兼アーティストのZICOとメインプロデューサーのPop Timeが息を合わせ、明るく中毒性があ り万人受けするトラックとなった。 「IF I SAY, I LOVE YOU」は、別れの後の素直な姿を描いたダンス曲。歌詞は自嘲的なあま り、少しみじめにも感じられるが、メロディーはバンドサウンドをベースにした軽快なもの となっており、相反する雰囲気がポイントとなっている。別れをテーマにした歌ではあるものの、ひたすらほろ苦かったり悲しいだけではない。どうしても勇気を出すことができず、 何も手につかなかった別れた後の日々でさえも愉快に描いたBOYNEXTDOORのウィットが よく表現されている。 この曲の語り手は、恋人との別れの影響でなかなか音楽作業が進まず、情けない毎日を送っ ている。「思い出をネタに曲なんか書くのは死ぬより嫌なのに」、「今日だけI love you、 愛してる、사랑해（サランヘ） と言って言ってから後悔すれば少しマシかな」などぽろぽろと こぼれ落ちる未練いっぱいの歌詞が、それぞれの記憶の奥底に埋まっていた別れたあとの後日談を呼び起こす。 BOYNEXTDOORは、生き生きとした青春を楽曲に仕上げてステージで表現する。これはデ ビューシングルから今回の新曲に至るまでずっと大切にしてきたチームのアイデンティティ である。彼らの音楽を聞いていると、身近な歌詞にうなずき、忘れていた感情が蘇り、私たち自身の過去を振り返りたくなる。BOYNEXTDOORは無理に飾ったり、包み隠したりしな い。私たちと同じ目線で自分のストーリーを語る。 「IF I SAY, I LOVE YOU」のパフォーマンスは直観的に曲のメッセージを伝える。時計のよ うに動く腕、もどかしい気持ちのあまり髪をかき乱す振り付けで歌詞の味を生かした。メン バーそれぞれの個性あふれるジェスチャーと表情演技も見逃してはならないポイントだ。 [BOYNEXTDOOR said...] 「思い出をネタに曲なんか書くのは死ぬより嫌なのに」 もう過去になってしまった僕たちの物語を曲にするのは嫌なのに、うんざりするほど作る曲 すべてに君と僕の思い出が滲み込んでいる。こんなことなら何も書かないほうがいい、とギ ターを手から降ろす。いっそ君に本心を打ち明けてしまいたいのに、どうにもできない自分 が情けなくて、どうしても勇気が出せない。思わず吐き出してしまいそうな未練を今日もま た飲み込む。