明田川荘之(ピアノ)と吉野弘志(ベース)のデュオによるライヴ録音。新たな録音機材が嬉しくて仕方がなかったこと、中耳炎を患っていたこと、お客が2ステージ目を待たず皆帰ってしまったことなど、なんとも"人間臭い"エピソードを持つ、アケタズ・ディスクらしい作品だ。しかも初回プレスは音に難ありで全て廃棄、作り直したというから極めつけである。"即興の機微を愛する渋いツウ好み"とは明田川の言。じわりと沁みてくる、ぜひ聴き込みたい作品だ。