おじょーさん、 この世の涯てでも、 憑いてきまっせ! ねえ、覚えてる? 七霧学園で出会った七不思議を―― 七霧学園に通う貴女は、 七不思議を起こしていた妖怪と出会い、 いつしか恋仲となった。 そして、めでたく卒業した今は、 二人で新生活を送っている。 もちろん、妖怪の彼と一緒に。 朝な夕なに寄り添う彼。 宵闇に二人きりの幸せな家。 けれど、怪異はすぐそこまで迫っていた。 ふと入り込んだ裏路地。 つい見てしまった懐かしい写真。 なぜか目覚めた真夜中の枕元。 何気ない日常の影から、 貴女をひきずりこもうと手が伸びる。 新たな七不思議は、せせら笑う。 もうじき、貴女はいなくなる、と。 愛しい人を失くさないため、 彼は貴女の手を取った。 これは、貴女と妖怪が 七不思議を取り戻す、恋の物語。