2023年は1stフルアルバム「Indoor Newtown Collective」をリリースし、 東名阪ワンマンライブや初の海外公演として台湾・Emerge Music Fesへ出演、 Wez AtlasやDeep Sea Diving Clubらを招いて開催した初の全国対バンツアー など精力的な活動を経て、新たなフェーズに突入したYAJICO GIRL。 「平凡」は近作でテーマにしている、ダンスミュージック/クラブミュージックを 基軸に、ハウスミュージックの高揚感を一層強く意識しながらポップスとしての 表現にも目配せしたサウンドに仕上がった。 リピートの多用やミニマルな構成、シンプルな言葉選びをしつつも、”平凡な日々 を繰り返す”というフレーズが印象的に歌われていたり、其処彼処に彼らが今表現 しようとしている音像が明確に提示されているのではないだろうか。 歌詞には、先行き不透明な時代に感じる不安や、現実に挫けそうになりそうでも、 ドラマティックではない日常的なものに宿る尊さや多幸感、ノスタルジックさを 胸に抱き締めて生きていくものなのだろうという、これまでも繰り返し歌ってきた テーマを散文的に綴り、今現在の彼らの音にのせている。 音楽に身を委ね体を揺らしながら、なんとなく目頭が熱くなる感覚になるような、 彼らにとって新たなアンセムのような楽曲になるのかもしれない。 6月には約1年ぶりのワンマンツアーが決定している。現在バンドがテーマにして いるダンスミュージック/クラブミュージックを、YAJICO GIRL流に演出する。 新曲はもちろんのこと、過去の楽曲もライブアレンジを加えており、進化し続ける バンドの現在を体感してもらいたい。